通信制高校のスクーリングというのは、簡単に言えば通学して授業を受けることの事をいいます。
対面授業や面接授業と言われることもあります。
全日制高校の場合は学年制を採用しているので、平日は毎日通学して授業を受けていき、3年でほぼ必ず卒業することができます。
しかし、通信制高校のような単位制の学校の場合は、レポート提出、スクーリングの参加、テストの3つをこなしていき、規定数の単位を取得することで卒業することになります。
通信制高校の場合は、毎日学校に通う必要がないので、その分決められた回数のスクーリングへの参加が必要になります。
その為、全く学校に通わないで卒業することは難しいのです。
目次
スクーリングの種類は3つある
スクーリングには、以下のような種類があります。
・合宿型
・集中型
通学型
通信制高校のスクーリングの種類の中では、一番オーソドックスなものになります。
週1日~5日の間で、学校によって何回通うかが決められている場合もありますし、自由に選択することができる場合もあります。
また、週に何回通うかだけでなく、月に何回通うかを定めている学校もあります。
合宿型、集中型
合宿型と集中型は、同じような意味合いで使われている学校が多いです。
集中型は、スクーリングを夏季、冬季などの大型連休に合わせて集中して行うことを言います。
この方法であれば社会人であっても参加しやすいです。一日に多くのスクーリングを行って、それを数日間続けるのが一般的です。
合宿型は、数日間学校に通い続けるのではなく、宿泊施設を利用して少ない日数でまとめてスクーリングを行うことをいいます。
スクーリングはレポートの疑問を解決させることができる
通信制高校の学習の中心はレポートの作成と提出です。
提出したレポートは先生から添削されて返却されくるので、自分がどういった問題を間違えたのかを知ることができます。
しかし、課題の意図がわからなかったり、なぜ間違ったのかなど、レポートのやり取りだけでは解決することが困難な問題が生じることがあります。
そういった疑問を解決させるのがスクーリングなのです。
スクーリングの履修回数は各学校や科目、教科ごとに決められていて、1単位を取得するためには3枚のレポートと1回のスクーリングを履修することになります。
理科、外国語、芸術、保健体育などはスクーリングの重要度が高い科目であるため、1単位を修得するのに4~5回のスクーリングが必要になってきます。
1科目に対して必要なスクーリング回数に関しては、レポートに関する記事で詳しく書いているので、そちらも合わせて読んでみてください。

スクーリングのメリット
スクーリングは、学校で決められた回数登校する必要があります。
では、スクーリングにはどんなメリットがあるのでしょうか?
スクーリングのメリットは以下になります。
・単位を取得することができる
・友達に会える
レポートの不明点を質問できる
レポートの作成を進めていく上で、必ずわからない問題は出てきます。
そういう時、全日制高校の場合、集団で授業を受ける為、どうしても質問しづらいですし、先生も大人数の生徒を一度に見ているのでそこまで一人の生徒に時間を使うことができません。
しかし、通信制高校の場合は、少人数制を採用していたり、中には個別指導をしてくれることがあるので、質問がしやすい環境が整っています。
また、そもそもレポートの書き方がわからない、まとめかたがわからないなどの時もスクーリングで先生からコツを教えてもらうことができます。
単位を取得することができる
レポートの提出だけでは、十分な単位を取得することはできません。
また、レポートでは単位を取得することが難しい保健体育や芸術、理科などもあります。
これらの科目や教科の単位をスクーリングに出席することで取得することができます。
友達に会える
通信制高校は自宅学習がメインになるため、人に会う機会はかなり少ないです。
人に会うのが苦手な場合は、会わない方が楽かもしれませんが、全員がそうとは限りません。
しかし、スクーリングに参加することで同じ学校に通う仲間と会うことができるので、楽しみを増やすことができます。
スクーリングにあまり通いたくない場合はどうすればいいの?
通信制高校は、あまり学校に通うことなく卒業することができるのが魅力ですが、それでもスクーリングの日数をゼロにすることはできません。
しかし、人と会うことが苦手で通信制高校を選んだ人も多いと思います。
そこでスクーリングの日数を限りなく減らす方法を紹介します。
スクーリングが必要な科目を減らす
スクーリングの単位時間は、教科や科目によって大きく変わります。
その為、スクーリングに参加することで単位を取得することができる保健体育や美術、理科などの教科や科目を選ばず、スクーリング回数の少ない選択科目を選ぶことで履修時間を減らすことができます。
また、通信制高校によってはネット学習をメインにするために、動画授業を行っていたり、テレビ番組などのメディアを活用したスクーリングを行っている学校もあります。
これらの学習方法を採用している学校であれば、スクーリングの回数を最小限にすることができるので、探してみると良いでしょう。
スクーリングにはどんな服装で行けばいいのか
通信制高校には、独自の制服を作成している学校もあります。
しかし、普段からその制服を着ている生徒は実は多くありません。
カジュアルな服装の生徒もいれば、制服をアレンジして着ている生徒もいます。
通信制高校は服装に特に校則がないので、自由な格好で登校してもOKです。
ただし、入学式や卒業式などの式典の時には、学校オリジナルのものや自分でアレンジをしたものに限らず、制服を着用する生徒が多いです。
また、体育や家庭科の授業などは服装を指定されることもあるので、そういった時は指定のものを持っていくか着ていくかしましょう。
スクーリングに遅刻したらどうなるのか
スクーリングは、決められた時間スクーリングを受けないといけない、という決まりがあるので、遅刻は認められません。
その為、原則として遅刻をすると単位を取得することができなくなります。
学校が公表している案内などを確認してみても、遅刻は認められないと記載されている所があります。
遅刻をしてしまうと、その分のスクーリングは出席していないのと同じことになってしまうので、振り替えなどを利用して再度授業を受ける必要があります。
実際は、数分程度の遅刻であれば目をつぶってくれることもあるのですが、基本的に遅刻はしないように時間通り参加するようにしましょう。