不登校には通信制高校が向いている?調査からわかること

通信制高校について学ぶ

何らかの理由により不登校を経験する生徒というのは、決して珍しくありません。いじめなどの対人関係に起因するものもあれば、そうでないものもあるでしょう。

平成29年度の調査では、小中高それぞれ以下の人数が不登校等の長期欠席者として数えられています。

学校種別 長期欠席者数(不登校等)
小学校 35,032人
中学校 108,999人
高等学校 49,643人

データ引用元:平成29年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について(その2)

特に理由なく、なんとなく不登校になるという人は多くありません。ほとんどは、何かしらの悩みや辛いことがあって不登校となるのです。

ここで大事なことは、登校するように無理やり頑張る or 働きかけることではなく、本人の負担を最小限にする方法を探ることではないでしょうか。

その選択肢の一つとして、通信制高校があります。登校頻度をコントロールしつつ学業を続けることが可能で、卒業すれば高卒資格を得ることもできるので、全日制高校よりも本人にとって合っている選択肢になり得ます。

すべての生徒に通信制高校が合っているとは言い切れませんが、通信制高校が解決策となった生徒がいるのも事実。このページでは不登校を経験している人に合った通信制高校の選び方をお伝えするので、「こういう選択肢もあるのか」と参考にしていただければ幸いです。

不登校の要因と、受け皿としての通信制高校

前述の調査の結果で、高等学校で不登校になった要因のうち「学校に係る状況」に絞って見ていくと、「該当なし」を除いて上位にくる要因は以下の通りでした。

要因 人数(割合)
1位:学業の不振 9,416人(19.0%)
2位:いじめを除く友人関係をめぐる問題 8,430人(17.0%)
3位:家庭に係る状況全般 7,768人(15.6%)

※複数回答あり
※データ参照元:平成29年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について(その2)

家庭に係る状況については学校選択で対処できるものではありませんが、学業の不振や友人関係などについては適切な学校選びをすることで解消できる可能性があります。

それぞれ見ていきましょう。

学業不振の悩みは学校・コース選びで解消の可能性あり

悩む人

実はこの調査、小中学校の不登校の要因では「いじめを除く友人関係をめぐる問題」が一番多くなります。

学ぶ内容の難易度も上がってきて、かつ進学や将来についても考える必要が出てくる高等学校のタイミングだからこそ、学業で思うような成果が出ていない状況に悩んでしまう人が多いのかもしれないですね。

どのような状況で学業不振を感じているのかは生徒によりますが、「周りのレベルが高すぎてついていけない」「学校のレベルが高すぎる」ということが原因であったのであれば、通信制高校で適切なレベルを選ぶことで再び学習に前向きになれる可能性があります。

不登校になり、その間の学習がストップしていた生徒が入学することも多い通信制高校では、初歩の部分から学習をすすめてくれるところも少なくありません。登校頻度が少なければ、周りのレベルを見て焦ってしまう機会も減らせるでしょう。

レベルが低ければ良いというものでもありませんが、適切な難易度をキープするというのは学習でとても大切なことです。

対人関係リスクを減らすには登校頻度を減らす

登校

「いじめを除く友人関係をめぐる問題」についても見ていきましょう。

人間関係由来の不登校に悩む生徒の場合、登校頻度を削って人間関係に悩むポイントを減らすことで、負担が軽減されることは十分に考えられます。

全日制高校では、基本的に週5日の登校が必要です。学校に苦手な人がいたり、友達を作るのが得意ではないのにペアを組むような授業が多かったりすると、週のほとんどを辛い思いをしながら過ごすことになってしまいますよね。

通信制高校なら週1日程度の登校で済むどころか、学校によっては年4日程度の合宿形式のスクーリングで事足りることもあります。

<例>ルネサンス豊田高等高校(年4日の登校でOK)

登校頻度を減らすことで負担が減るようであれば、通信制高校でスクーリングの少ないコースを選ぶようにすると良いでしょう。

学校が変わるだけで悩みがなくなることも

一方で、必ずしも登校頻度を減らさなければいけないかと言うとそうでもありません。学校が変われば先生も生徒も違う顔ぶれになりますので、人間関係の悩みがなくなることもあります。

特に通信制高校は、同じように不登校に悩んだ人が通っていることも多いので、より共感できる近しい存在がたくさん見つけられる可能性もありますね。学業についても同様です。

このあたりは本人がどう感じるかによるので見極めが難しいですが、資料請求や説明会・相談会・オープンスクールなどを通して各学校の雰囲気を知ると、判断がしやすくなるかもしれません。

不登校の生徒の受け入れに強みを持つ通信制高校・サポート校

通信制高校はその性質上、いじめや不登校などを経験した人が入ってきやすいという特徴があります。

そのため通信制高校(あるいはサポート校)側も、そうした生徒に対するサポートを用意している場合があります。

例としていくつかの通信制高校・サポート校を紹介しますね。下記に限りませんので、気になった学校の情報はどんどん集めましょう。

NSA高等学院

※画像は公式サイトより

不登校やひきこもりの生徒を中心に学習の場を提供しているサポート校です。

下記7つの項目を毎月連絡してくれるので、親御さんは安心してお子さんを預けられるのではないでしょうか。

  • 学校にいる時の生活状況
  • レポート進行状況基礎学習
  • 授業の理解度
  • 次月の目標
  • 担当した先生からの総括
  • 行事予定
  • 出席状況

匠高等学院

※画像は公式サイトより

代表の方および教室長の方が「不登校訪問専門員資格」という資格を持っているサポート校です。有資格者が運営している点で、メンタルケアにも安心が持てそうですね。

少人数制クラスなので、生徒一人ひとりの学力に合わせて学習を進めていける環境です。

日本航空高校通信制名古屋キャンパス

※画像は公式サイトより

不登校の方向けのフリースクールが用意されています。

「見直しセッション」と銘打ち、心身のバランスを整えるヨガや、「ウィングノート」と呼ばれるノートで指導員と交流する活動を行っています。

まとめ

不登校の理由は様々ですが、学業不振や人間関係に悩んでいる人が多いことが調査でわかっています。

通った学校でうまくいかずに不登校になってしまった場合でも、個別カリキュラムや登校頻度をコントロールしやすい通信制高校なら、再び学習へ前向きに取り組むことができるかもしれません。

各学校でかなり特色に違いがありますので、今回紹介したところ以外にも資料請求やオープンスクールなどで情報を集めてみてください。できれば学校の雰囲気なども確認したうえで決断するようにすると良いでしょう。

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